おがわの音♪ 第500版の配信


AIがAIを「だます」ことで賢く成長

 学習プロセスを加速、弱点を補う「敵対的生成ネットワーク」

  AI(人工知能)は多種多量なデータを「深層学習」することで賢くなる。この学習プロセスを加速し、弱点を補えるのが「敵対的生成ネットワークGAN)」だ。 敵対するAIを「だます」ことで賢く成長し、従来のAIにはない「想像力」を獲得する。(日経ビジネス201825日号より転載) 

 

実在するセレブの写真を基に「存在しそうなセレブ」の画像を大量に作り出す──米半導体大手エヌビディアがユーチューブで公開した動画が、注目を集めている。AI(人工知能)の新技術である敵対的生成ネットワークGAN)」の威力を見せつけたからだ。 

エヌビディアが用意したのは約3万枚の顔写真。これをAIに読み込ませると、別のAIとの知恵比べが始まった。 

片方のAIが目や口などのパーツを微妙に変えた画像を作ると、もう一方のAIはその画像が本物かどうかを判定する。

AIが生成した偽の画像だと見破られた場合は失敗原因を分析し、新たな画像を生成して再挑戦する。

最初は顔がゆがんだり肌の色が不均一になったりして、明らかに不自然な画像になったが、試行錯誤を続けることで精度が向上。

20日程度すると「いかにもセレブ」な雰囲気を持った画像をAIが生成できるようになったという。  

「敵対」するAI同士が切磋琢磨し、お互いの能力を高められるのがGANの最大の特徴だ。

あるAI研究者は「学会では2017年、GANが最も話題に上る技術だった」と語る。

昨今のAIブームの主役である「ディープラーニング(深層学習)」の弱点を補えるからだ。

AIを成長させるためのデータを、実世界だけではなく、コンピューター上の仮想空間からも獲得できるようになる。  


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コメント: 2
  • #2

    OTM研究所 OGAWA (日曜日, 29 4月 2018 23:48)

    國本さま、コメントの返信が大変遅れてしまってスミマセン♪ 
    不慣れなBLOGの編集などに時間を要して悪戦苦闘してますが、今後とも精進して参りたいと思います。BLOG記事の中で、不明点などあれば、ご遠慮なく連絡いただければ嬉しいです♪
    歯に衣着せぬ、舌鋒鋭い「コメント」をお待ちしておりますので、今後ともよろしくお願い申し上げます。

  • #1

    くにもと のりお (月曜日, 23 4月 2018 10:07)

    500号配信(ブログスタート) おめでとうございます。
    また、大変な熱情に心より敬意を申し上げます。
    次なるいただきは1000号 発信であります。
    楽しみにしております!よろしくお願い申し上げます。